田園の桃源郷・伊豆自然村キャンプフィールド④グーグル先生にダマされる。
翌朝テントから這い出るとちょうど犬の散歩中の管理人のおじさん
すっかりここが気に入った俺はもう一泊してもいいかと聞くと「
ついでに、バイクで観光するなら、
とりあえず近いのでグーグルマップに従って修善寺を目指す。
20分ほどでグーグル先生が指し示した場所に着くが、
おそらく俺と同じくグーグル先生に拐かされたファミリー層どもが
俺は大して興味のない修善寺を早々と諦め、次のスポットを目指す
【だるま山高原レストハウス】
店内でも駿河湾が一望できてイイ
飯も食えるが、俺はアイスコーヒーをオーダーする
駿河湾内の島が気になったので店員のおばちゃんにアレは何かと聞
遠くを見ると富士山が頭を覗かせている。
一方、対岸が以前付き合っていた女によくチョッカイを出していた元カレの地元・沼津だとわかるとナパーム弾で焼き払いたくなる衝動に駆られる
アイスコーヒーを飲み干し無表情でレストハウスを立ち去ろうとし
【恋人岬】なる観光地の写真
ウッドデッキが岬まで続き海を見渡せる眺望で、
おそらくカップルで行く場所なのだろうが、
おじさんに教えてもらった西伊豆スカイラインを通って行く先にあ
俺はまたしてもグーグル先生にダマされてしまうのである。
続く
田園の桃源郷・伊豆自然村キャンプフィールド③とにかく酒を飲む。プライベート感満載のキャンプ場なのだ
スズシゲな山側にテントを張っているとおじさんがやってきて、
近くに銭湯やコンビニもあるが、
クソ暑い中4時間半もバイクに乗っていたので早く飲みたいのだ
俺はわずか3ヶ月前にキャンプを始めたばかりだがこういうキャン
何と言うか、
俺を含めてキャンプ場には3組だけ
プライベート感満載で居心地がいい
酒を飲んで一休みしたので火をおこし肉や肴を焼くのだ
この日は灼熱地獄の中での長時間移動で疲れ果て、
コレが良くなかった
俺はキャンプに慣れてきたつもりでいて、まだまだ甘かったのだ
後に襲いかかる人生初体験の災いは、
続く
田園の桃源郷・伊豆自然村キャンプフィールド②灼熱地獄の厚相バイパスで死神を見た
日野バイパスから八王子バイパスへ
いつもなら橋本で右折して道志みちに行くところだが、
海沿いのルートから伊豆を目指すのだ
グーグルマップが執拗に右折しろと迫ってくる。道志みちを行け、
俺はAIの助言を無視してそのまま厚相バイパスへと直進する
これが大きなマチガイだったのだ
厚相バイパスはアツソウどころかクソアツイ灼熱地獄
暑い、ではなく「熱い」
フルフェイスのヘルメットの中は沸騰寸前であり、
命のキケンを感じた俺は街道沿いのセブンにピットインし、
俺もバカではない
こんなこともあろうかとヒミツ兵器を持参しているのだ!
こいつを首に巻けば体感温度がまるで違う
俺は数多のライダーどもがコレをなぜ使わないのか理解できない
確かに水色のカバーでクソダサいし「首どうしたんですか」とか「
とにかく再び息を吹き替えした俺はひたすら前進する
平塚を通り大磯から相模湾沿いに進む
海に出れば涼しいかと思ったら相変わらずクソ熱い
小田原を過ぎ箱根から箱根新道と言う山道に入るとかなり涼しい
15度くらい温度差がありそうだ
俺は再びサイドバッグを開け予備の保冷剤に交換しアイスノン・首もとひんやり氷結ベルトを装着する
そして、よくわからない道をグーグルマップに従って進み「
続く
田園の桃源郷・伊豆自然村キャンプフィールド①俺はなぜかイバラの道を歩む
お盆の少し前の平日、俺は伊豆に行くと決めた。
最近は山梨方面のキャンプばかりで飽きたのだ
ネットで適当な場所を探すとすぐに見つかった
「伊豆自然村キャンプフィールド」
俺のタマシイが叫ぶ。ここが今回の巡礼の地だ!と
が、予約が埋まっていては巡礼もクソもない
平日とは言え、
電話をするとノンビリした口調でおっさんが「
と、逆に不安になるような事を言うではないか
とにかく明日から行く旨を伝え、
俺の愛車CB223Sは超絶非力の16馬力なので高速では命のキ
グーグルマップは俺の住む国立市から道志みちを通って行く「
加えて、しばらく海を見ていない俺は、
「ボク海が見たい」
そんな純粋なキモチから、厚木・平塚を通って小田原、
そして、この選択がバッチリ裏目に出る。
酷道129号、厚相バイパスはその名の通りアツソウなのであり、
続く
【ライダー】アイスノン 首もとひんやり氷結ベルトで命を守れ!【キャンプ】
この暑さの中で日中バイクでツーリングやキャンプに出かけるのは
特にヘルメットを被る頭部は灼熱地獄により思考能力が低下してく
試しに小さい保冷剤をヘルメットに入れて被ってみたが、
で、何かないものかと探したら、あった。
この首に巻くタイプのアイスノンが攻守ともに最強なのだ!
中身は、
保冷剤を凍らせて首に巻くのだ
ヘルメットの中は冷やせないが、
日中にバイクに乗るときはないと生きて行けないくらいの中毒性が
デメリットは、
なので、保冷剤が2個入っているタイプが便利
ツーリングの場合は予備を保冷バッグに入れておけばイザと言う時
バイクで活動する人には絶対にオススメだが、
カバーが水色だからか?
そんなのは笑止千万なのである
見た目はアレかもしれないけど、熱中症で死ぬよりはマシなはず
どうか命を大切に。
嘆きの富士山麓・ふもとっぱら⑤白い闇が俺の行く手をさえぎる
この辺りは標高が高いので7月の真昼なのにかなり涼しい
と言うか、寒い
そして、うっすらモヤがかかっている
アレ?
モヤはたちまち霧となり、あっという間に濃霧となった。
誇張抜きで30メートル先がまったく見えない
流石に命のキケンを感じた俺は路肩にバイクを停め必死に考えを巡
もし事故になって帰れなくなると、
エサは多めに置いてきているが、
鍵は大家に預けてある。
が、よく考えたら
とにかく、
「Aちゃん(姪)へ
今、君がこれを読んでいると言うことは、
迷惑かけますが、最後にひとつだけ願いをきいて下さい。
俺の飼っているイシガメのまるちゃんのことを頼みます。
イシガメの寿命は野生で20年、飼育下で30年、
どうか最後まで面倒見てあげてください。
それと、
これでもう思い残すことはない
またエンジンがかからなくなっては終わりなので、
幸い通りの少ない山道なのでほとんど対向車は来なかった
斯くして、俺は絶対絶命のピンチを乗り切り、道志みちでは再び「
【結論】
モバイルバッテリーは常にチャージをするべし。
今回の失敗を踏まえ、ジャンプスターターを即買いした。
スマホの充電もできるし、
次回は2泊するつもりなので、
終わり
嘆きの富士山麓・ふもとっぱら④ヤンキー救世主、現る
翌朝、小雨が降る中、
所謂「押しがけ」でエンジンを始動させようとしているのだ
知識として聞きかじっていたが一度も試したことはない
息が上がり、
俺はついに力尽きて膝を落とし天を仰いだ
このときの俺はきっとプラトーンのウィレム・
話は昨晩に遡る
日も暮れたので充電式LEDランタンを出すが、
接触不良か?といろいろ試すかウンともスンとも言わない
仕方ないので予備のモバイルバッテリーに繋ぐとこちらもかなり弱
両方とも数週間前に雨天中止したキャンプの前日に充電している筈
暗闇の中て酔った頭で考えると、すごい事実をハタと思い出した。
中止したキャンプの後に新戸キャンプ場へばっちり行っていたので
それ以降充電していないので使えないのは当たり前だ
どうする…
このまま夜が明けるまでマンジリともせずじっと待つのか…
だが、俺はこういう事態に咄嗟の機転が利くのだ
バイクのナビ用USBポートで充電し、
コレで一件落着、
で、翌朝。
昨晩の俺の愚行により、
つまり、
とにかく、いつまでもプラトーンごっこしていても埒があかない
管理棟に行き、
軽トラでイカつい兄ちゃんが来てバイクとバッテリーを繋いでくれたのである
やはり昨日ヤキニクのタレを神に捧げておいて良かった。
見た目はイカついが、こんな親切な係員に出会えたのだ
まあ、手間賃1000円ばっちりとられたけれども。
斯くして、
エンジンはまだ不安定ながらもちゃんと動いている
だが、この後、
神は俺にさらなる過酷な試練を与え給うのであった
続く