ikachu’s blog

酒、バイク、サバイバル

田園の桃源郷・伊豆自然村キャンプフィールド④グーグル先生にダマされる。

翌朝テントから這い出るとちょうど犬の散歩中の管理人のおじさんに会った

すっかりここが気に入った俺はもう一泊してもいいかと聞くと今日は皆帰るからキャンプ場貸し切りになるけど、いいよ~」との事。

 

キャンプ場の滝。糞馬鹿ユーチューバーがここを滑り落ちる
動画をアップしたせいでマネするアホどもがいるらしい


ついでに、バイクで観光するなら、とおじさんがウマイそば屋や景色のいい場所、西伊豆スカイラインなどを教えてくれたので、ほぼその通りに行動すると決めた。

とりあえず近いのでグーグルマップに従って修善寺を目指す。

20分ほどでグーグル先生が指し示した場所に着くが、どう見てもただの商工会議所で寺などどこにもない。

おそらく俺と同じくグーグル先生に拐かされたファミリー層どもがスマホをもって商工会議所の駐車場をウロウロしていた

俺は大して興味のない修善寺を早々と諦め、次のスポットを目指す



【だるま山高原レストハウス

テラスからの眺め。ノースリーブの白いワンピースを着た女が
長いことインスタ映え写真を撮影するのをじっくり観察できた


店内でも駿河湾が一望できてイイ
飯も食えるが、俺はアイスコーヒーをオーダーする

駿河湾内の島が気になったので店員のおばちゃんにアレは何かと聞くと「淡島です。古い水族館がありますが人は住んでいません」と面倒臭そうに説明してくれた。

遠くを見ると富士山が頭を覗かせている。コレが管理人のおじさんが言っていた駿河富士」と言うやつか、と少しカンドウした。

 

一方、対岸が以前付き合っていた女によくチョッカイを出していた元カレの地元・沼津だとわかるとナパーム弾で焼き払いたくなる衝動に駆られる

 

アイスコーヒーを飲み干し無表情でレストハウスを立ち去ろうとしたとき、フト見た観光案内の看板の写真に釘付けになってしまった


【恋人岬】なる観光地の写真


ウッドデッキが岬まで続き海を見渡せる眺望で、何ともステキそうな場所ではないか

おそらくカップルで行く場所なのだろうが、よせばいいのに何故か俺は「ボクここに行ってみたい」と思ってしまった。

おじさんに教えてもらった西伊豆スカイラインを通って行く先にあるしちょうどいいかも、と余計な事を考えたのが良くなかった。

俺はまたしてもグーグル先生にダマされてしまうのである。

続く 

 

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田園の桃源郷・伊豆自然村キャンプフィールド③とにかく酒を飲む。プライベート感満載のキャンプ場なのだ

キャンプ場に到着すると管理人のおじさんは不在だったが、俺宛にサイトマップとメモが置いてあり勝手にやっていてくれとの事。
 

キャンプ場の近くはこんな感じで、素朴な日本の田園風景なのだ
 
お盆前でガラガラなので場所は選び放題
スズシゲな山側にテントを張っているとおじさんがやってきて、いろいろ説明してくれた

近くに銭湯やコンビニもあるが、この日は300円でキャンプ場のシャワーで済ませる。
クソ暑い中4時間半もバイクに乗っていたので早く飲みたいのだ
 

山側は涼しい。この下にも広めのオートキャンプ場がある
 
さっそくイスを組み立て持参したストロング系のチューハイを飲むと、一気にパラダイス感マシマシになる

俺はわずか3ヶ月前にキャンプを始めたばかりだがこういうキャンプ場は初めてだった
何と言うか、田舎の親戚のおじさんに庭先を貸してもらっているような気分になるのだ

俺を含めてキャンプ場には3組だけ
プライベート感満載で居心地がいい

酒を飲んで一休みしたので火をおこし肉や肴を焼くのだ
 

石を並べた簡易かまどがあるので利用する

 

いつもの小さい折りたたみコンロと違い火力が強いのでバーベキューもウマイ

この日は灼熱地獄の中での長時間移動で疲れ果て、不覚ながら焚き火の前でしばらく寝てしまった

コレが良くなかった
俺はキャンプに慣れてきたつもりでいて、まだまだ甘かったのだ

後に襲いかかる人生初体験の災いは、このときに既に始まっていたのだった

続く 

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田園の桃源郷・伊豆自然村キャンプフィールド②灼熱地獄の厚相バイパスで死神を見た

朝10時に出発する。頑張って早起きしても準備やバイクの積載などでこの時間になってしまうのだ

日野バイパスから八王子バイパス
いつもなら橋本で右折して道志みちに行くところだが、今回は直進する

海沿いのルートから伊豆を目指すのだ
グーグルマップが執拗に右折しろと迫ってくる。道志みちを行け、と言う事だろう

俺はAIの助言を無視してそのまま厚相バイパスへと直進する

これが大きなマチガイだったのだ

厚相バイパスはアツソウどころかクソアツイ灼熱地獄

暑い、ではなく「熱い」
フルフェイスのヘルメットの中は沸騰寸前であり、熱により虹色のラク鎌を振り上げる死神の幻覚が見えてくるではないか

命のキケンを感じた俺は街道沿いのセブンにピットインし、おもむろにサイドバッグを開ける

俺もバカではない
こんなこともあろうかとヒミツ兵器を持参しているのだ!
 
コレ↓


こいつを首に巻けば体感温度がまるで違う
 
保冷バッグに入れてキープしておきイザというときに首に巻き付ける。
俺は数多のライダーどもがコレをなぜ使わないのか理解できない

確かに水色のカバーでクソダサいし「首どうしたんですか」とか捻挫ですか」とか聞かれるが、そんな輩は放っておけばいいのである

とにかく再び息を吹き替えした俺はひたすら前進する

平塚を通り大磯から相模湾沿いに進む
海に出れば涼しいかと思ったら相変わらずクソ熱い

小田原を過ぎ箱根から箱根新道と言う山道に入るとかなり涼しい
15度くらい温度差がありそうだ
 

道の駅・箱根峠から眺める芦ノ湖 下道はクソ熱いのにひんやり涼しい
箱根の山を超すと途端に暑い

俺は再びサイドバッグを開け予備の保冷剤に交換しアイスノン・首もとひんやり氷結ベルトを装着する
俺にヌカリはないのだ

そして、よくわからない道をグーグルマップに従って進み伊豆自然村キャンプフィールド」に到着した頃には15時を過ぎていた。

続く 

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田園の桃源郷・伊豆自然村キャンプフィールド①俺はなぜかイバラの道を歩む

お盆の少し前の平日、俺は伊豆に行くと決めた。


最近は山梨方面のキャンプばかりで飽きたのだ

ネットで適当な場所を探すとすぐに見つかった

「伊豆自然村キャンプフィールド」

俺のタマシイが叫ぶ。ここが今回の巡礼の地だ!と

 

伊豆はええのう

が、予約が埋まっていては巡礼もクソもない
平日とは言え、お盆が近いので人気のキャンプ場はぼったくり価格なのに人が殺到するのだ

電話をするとノンビリした口調でおっさんがガラガラだからいつ来てもいいし、何泊してってもいいよぉ〜」
と、逆に不安になるような事を言うではないか

とにかく明日から行く旨を伝え、伊豆までのバイクの下道ルートを探す

俺の愛車CB223Sは超絶非力の16馬力なので高速では命のキケンが伴うのだ

グーグルマップは俺の住む国立市から道志みちを通って行く山のルート」を強く推して来たが、どうせなら通った事のない道を行きたい願望が先立つ。

加えて、しばらく海を見ていない俺は、バイクに跨り海沿いの街道を疾走する自分の姿を想像し思いを馳せ

 


「ボク海が見たい」

そんな純粋なキモチから、厚木・平塚を通って小田原、箱根を経由する「海のルート」に決めた。

そして、この選択がバッチリ裏目に出る。

酷道129号、厚相バイパスはその名の通りアツソウなのであり、俺は灼熱地獄との戦いに誘われるのであった。

続く 

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【ライダー】アイスノン 首もとひんやり氷結ベルトで命を守れ!【キャンプ】

この夏、日本全国どこでも災害級の暑さだ

この暑さの中で日中バイクでツーリングやキャンプに出かけるのは誇張抜きで命がけなのだ

特にヘルメットを被る頭部は灼熱地獄により思考能力が低下してく

試しに小さい保冷剤をヘルメットに入れて被ってみたが、そんなものが入る隙間などない

で、何かないものかと探したら、あった。

この首に巻くタイプのアイスノンが攻守ともに最強なのだ!

 

中身は、首に巻くカバーとゲルタイプ保冷剤が4連になった奴が2個
保冷剤を凍らせて首に巻くのだ

 

ちょっと原付きで買い物に行くときや、日中の暑いキャンプ場などでも活躍する


ヘルメットの中は冷やせないが、首がひんやりするだけで快適さがまるで違う

日中にバイクに乗るときはないと生きて行けないくらいの中毒性があるブツ。

デメリットは、カンカン照りの場合はせいぜい一時間程度しかもたない。
なので、保冷剤が2個入っているタイプが便利

ツーリングの場合は予備を保冷バッグに入れておけばイザと言う時に命を救ってくれる

バイクで活動する人には絶対にオススメだが、何故かコレを使っているライダーを見たことがない


カバーが水色だからか?

そんなのは笑止千万なのである


見た目はアレかもしれないけど、熱中症で死ぬよりはマシなはず 

 

どうか命を大切に。

嘆きの富士山麓・ふもとっぱら⑤白い闇が俺の行く手をさえぎる

バッテリーがあがったバイクのエンジンが復活し、ようやくキャンプ場を後にする

この辺りは標高が高いので7月の真昼なのにかなり涼しい
と言うか、寒い
そして、うっすらモヤがかかっている

アレ?

モヤはたちまち霧となり、あっという間に濃霧となった。

誇張抜きで30メートル先がまったく見えない
 

マジでてんぱっていたので写真を撮り忘れる。フリー素材でごまかす

 

 

流石に命のキケンを感じた俺は路肩にバイクを停め必死に考えを巡らせる

もし事故になって帰れなくなると、一番の心配は去年から俺と同居しているニホンイシガメのまるちゃだ🐢

エサは多めに置いてきているが、俺が帰れないとなると誰かにまるちゃんを見てもらはなくてはならない
 

まるちゃんは先日1才の誕生日を迎えたばかりだ



鍵は大家に預けてある。

が、よく考えたら他人に部屋に入られると社会的に抹殺されかねないブツがそのままの状態になっているではないか

とにかく、何かあったときのために俺は大学生の姪宛に遺書をしたためる

「Aちゃん(姪)へ

今、君がこれを読んでいると言うことは、俺はもうこの世にいないでしょう。

迷惑かけますが、最後にひとつだけ願いをきいて下さい。

俺の飼っているイシガメのまるちゃんのことを頼みます。

イシガメの寿命は野生で20年、飼育下で30年、大切に育てると50年とも言われています。

どうか最後まで面倒見てあげてください。

それと、まるちゃんを引き取る際に俺の部屋に入ってはいけません。必ずパパ(俺の兄)に引き取ってもらってください。くれぐれも何が置いてあったかパパに聞いてはいけません。絶対に」

これでもう思い残すことはない

またエンジンがかからなくなっては終わりなので、慎重に進み出す。

幸い通りの少ない山道なのでほとんど対向車は来なかった

斯くして、俺は絶対絶命のピンチを乗り切り、道志みちでは再び「ヤエー」と言う名のサイコアタックに耐え、ようやく帰宅できたのであった。

【結論】

モバイルバッテリーは常にチャージをするべし。

今回の失敗を踏まえ、ジャンプスターターを即買いした。

スマホの充電もできるし、イザと言う時にバイクのエンジンもかけられる

次回は2泊するつもりなので、大容量のバッテリーとしても使えそう。

終わり 

嘆きの富士山麓・ふもとっぱら④ヤンキー救世主、現る

翌朝、小雨が降る中、俺は道具一式を積載し重くバランスの悪くなったバイクのハンドルを握りしめ、キャンプ場を駆けずり回っていた。

所謂「押しがけ」でエンジンを始動させようとしているのだ

知識として聞きかじっていたが一度も試したことはない

息が上がり、汗だくになりながら何度試してもまったくエンジンはかからない

俺はついに力尽きて膝を落とし天を仰いだ

このときの俺はきっとプラトーンのウィレム・デフォーのようになっていたに違いない

 

神は我に試練を与え給うた


話は昨晩に遡る

日も暮れたので充電式LEDランタンを出すが、何故か全く点灯しない

接触不良か?といろいろ試すかウンともスンとも言わない

仕方ないので予備のモバイルバッテリーに繋ぐとこちらもかなり弱々しい

両方とも数週間前に雨天中止したキャンプの前日に充電している筈だが、時間を置くと漏電するのだろうか

暗闇の中て酔った頭で考えると、すごい事実をハタと思い出した。

中止したキャンプの後に新戸キャンプ場へばっちり行っていたのである。

それ以降充電していないので使えないのは当たり前だ

どうする…

このまま夜が明けるまでマンジリともせずじっと待つのか…



だが、俺はこういう事態に咄嗟の機転が利くのだ

バイクのナビ用USBポートで充電し、ヘッドライトを灯りにすれば一石二鳥ではないか

コレで一件落着、と俺はさっそくバイクにキーを刺しランタンを充電しつつヘッドライトの灯で宴を続け、酒に酔いひとりいい気分で寝たのであった。

 



で、翌朝。

昨晩の俺の愚行により、当然バイクのバッテリーは完全に上がってしまったのだった。

つまり、俺はエンジンをかけずにバッテリーを使用するとこうなることを知らなかったのだ

とにかく、いつまでもプラトーンごっこしていても埒があかない

管理棟に行き、片耳だけピアスを10個くらいしている係員の金髪ギャルに事情を説明すると、なんと対処してくれるとの事。

軽トラでイカつい兄ちゃんが来てバイクとバッテリーを繋いでくれたのである

やはり昨日ヤキニクのタレを神に捧げておいて良かった。
見た目はイカついが、こんな親切な係員に出会えたのだ

まあ、手間賃1000円ばっちりとられたけれども。

斯くして、出発する前に既に披露困ぱいした俺はやっと帰路につけたのだった

エンジンはまだ不安定ながらもちゃんと動いている

だが、この後、

神は俺にさらなる過酷な試練を与え給うのであった

続く