ikachu’s blog

酒、バイク、サバイバル

バイクソロキャンプデビュー・荒船山へのデスハイウェイで地獄を見た③

俺は今まで命のキケンにさらされたことが何度かある

小学生の頃、近所に住む成金の家からドーベルマンが逃げ出し襲われた。

中学生の頃には頭の足りないバカヤンキーどもに集団で囲まれ滅多糞にやられた。

割と最近でも、借りた部屋にオバケが出てわずか3ヶ月で引越すハメになったりした。

他にもここにかけないような事もけっこうある

どれも命からがら乗り切ったが、今回は本当に死ぬかと覚悟した。

ゴールデンウイーク中の関越道とは言えずっと渋滞している筈もなく、しばらくするとスルスルと開通していくではないか
 
非力なバイクのフルスロットル走行に命のキケンを感じた俺は上里サービスエリアに逃げ込む。
 
目指す荒船山はまだ遠い。
俺は上里SA名物「こむぎっち焼き」を頬張りながら、いつ何があってもいいように両親宛に遺言をしたためる
 
 
「父と母へ
 
俺の銀行預金は全てドラえもん募金に寄付して下さい。
 
わずか50%の手数料でテレビ朝日が恵まれない人の為に役立ててくれるはずです。
 
それと、ノートパソコンと外付けHDDは中身を確認せずにそのまま焼却処分してください。くれぐれも保存された動画などは見てはいけません。絶対に」
 
 
コレでもう思い残すことはない
  
俺は再び16馬力の超絶非力バイクに跨り、上里サービスエリアをあとにする
顔面蒼白、ロデオボーイの如き振動に耐え、ホウホウノテイで下仁田インターにたどり着くのであった

そこから国道沿いに荒船山キャンプサイトを目指す

群馬をバイクで走るのは初めてだったが奥多摩や相模原と異なり、何というか自然が濃いのだ
山間に漂う空気が違う。
こんな感じを味わうのは何十年ぶりかも知れない

山道で標高が上がるにつれ気圧が変わったのがはっきりわかる

谷に架かる橋を渡るときには高所恐怖症でもないのに縮み上がる思いをした

やはり「秘境・グンマー帝国」と揶揄されるだけあり、恐竜が生き残っていても不思議ではないくらいの雰囲気だ

そして、名前の通り船のような形をしている荒船山が目の前に現れる
 



どこかで見たことがあるような気がしていたが、後で思い出した

クレヨンしんちゃんの作者、臼井儀人先生がダイブしてしまった山でニュースで見たことがあったのだ

そんな荒船山が眼前に広がる「荒船パノラマキャンプフィールド」に、ようやくたどり着く

俺は生きて再び大地に立てたことを神に感謝した
 

続く