ikachu’s blog

酒、バイク、サバイバル

嘆きの富士山麓・ふもとっぱら⑤白い闇が俺の行く手をさえぎる

バッテリーがあがったバイクのエンジンが復活し、ようやくキャンプ場を後にする

この辺りは標高が高いので7月の真昼なのにかなり涼しい
と言うか、寒い
そして、うっすらモヤがかかっている

アレ?

モヤはたちまち霧となり、あっという間に濃霧となった。

誇張抜きで30メートル先がまったく見えない
 

マジでてんぱっていたので写真を撮り忘れる。フリー素材でごまかす

 

 

流石に命のキケンを感じた俺は路肩にバイクを停め必死に考えを巡らせる

もし事故になって帰れなくなると、一番の心配は去年から俺と同居しているニホンイシガメのまるちゃだ🐢

エサは多めに置いてきているが、俺が帰れないとなると誰かにまるちゃんを見てもらはなくてはならない
 

まるちゃんは先日1才の誕生日を迎えたばかりだ



鍵は大家に預けてある。

が、よく考えたら他人に部屋に入られると社会的に抹殺されかねないブツがそのままの状態になっているではないか

とにかく、何かあったときのために俺は大学生の姪宛に遺書をしたためる

「Aちゃん(姪)へ

今、君がこれを読んでいると言うことは、俺はもうこの世にいないでしょう。

迷惑かけますが、最後にひとつだけ願いをきいて下さい。

俺の飼っているイシガメのまるちゃんのことを頼みます。

イシガメの寿命は野生で20年、飼育下で30年、大切に育てると50年とも言われています。

どうか最後まで面倒見てあげてください。

それと、まるちゃんを引き取る際に俺の部屋に入ってはいけません。必ずパパ(俺の兄)に引き取ってもらってください。くれぐれも何が置いてあったかパパに聞いてはいけません。絶対に」

これでもう思い残すことはない

またエンジンがかからなくなっては終わりなので、慎重に進み出す。

幸い通りの少ない山道なのでほとんど対向車は来なかった

斯くして、俺は絶対絶命のピンチを乗り切り、道志みちでは再び「ヤエー」と言う名のサイコアタックに耐え、ようやく帰宅できたのであった。

【結論】

モバイルバッテリーは常にチャージをするべし。

今回の失敗を踏まえ、ジャンプスターターを即買いした。

スマホの充電もできるし、イザと言う時にバイクのエンジンもかけられる

次回は2泊するつもりなので、大容量のバッテリーとしても使えそう。

終わり